コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

アメリカ

月の輝く夜に(1987/アメリカ)

80年代後半のニューヨーク。 この映画独特のものかもしれないけど、ニューヨークの街に人間味あふれる余裕があって印象的。 ロレッタ役のシェールの前髪には白髪が混じる。地味な服装だけど、無駄がなくスリムな体型。ヒールでさっそうと歩く姿がカッコいい…

エイプリルの七面鳥(2003年/アメリカ)

主演は今話題のケイティ・ホームズ。 彼女の名前はゴシップでしか知らなかったからびっくり。女優業で十分活躍してたんじゃん! エイプリルが七面鳥料理作りや、オーブン探し(これがメイン)に悪戦苦闘する。 癖のあるアパートの住人達、偏屈な家族たち、素…

グロリア(1980年/アメリカ)

冒頭、カメラはニューヨークの摩天楼を映す。ツインタワーはまだ健在だ。 何となく雑然とした雰囲気、熱気が街に漂っている70年代後半のニューヨークの姿。 線をひいたような細眉(当時の流行?)と強い横顔。 銃を鞄に忍ばせて、ヒールで駆ける。スカートは…

ペリカン文書(1993年/アメリカ)

「ペリカン文書」といえば、思い出すのは「花金データランド」。花金の映画ランキング入りの思い出しかありません。 ジャンルとしては、サスペンスになるかしら? ジュリア・ロバーツ演じるダービー・ショウが殺し屋に追い回される前半は面白かった。 でも、…

レインマン(1988年/アメリカ)

自閉症の兄との交流を描いた作品。 これまたロードムービー。今年何本目だろ。 ロードムービーが発達するアメリカの広大さに、いつもくらくら。 自閉症はこの映画にとって一つのキーワードであるけれど、でも本当はそんなことはどうでもいい。 生まれてすぐ…

噂のモーガン夫妻(2009年/アメリカ)

サラ・ジェシカ・パーカーはやっぱりニューヨークが似合う。 なんちゃってサスペンス風コメディ。 割と軽い感じで、するすると観られる。面白い。設定に突っ込み始めたら負け。 ヒュー・グラント演じるポールが情けないしカッコ悪いんだけど、でもそれが逆に…

リトル・ミス・サンシャイン(2006年/アメリカ)

大事なのは、勝つことじゃない。 この映画の魅力は誰が何と言おうと、オリーブ!子役だけど、媚びない演技をする。 ミスコン会場で家族が出場中止を進める中、きりっとシルクハットをかぶって出る意思を示した場面は死ぬほどカッコよかった! そして本番。勝…

マイレージ、マイライフ(2009年/アメリカ)

観終わった後も映画の余韻が続く。というか、余韻が終わらないよ! ジョージ・クルーニーが大好きになってしまった。 この映画の何が良いのか、一言では言えない。 でも見始めたら最後まで止まらない面白さ。なんでなんだ。 まず登場人物が良い。 多少癖はあ…

千年の祈り(2007年/アメリカ・日本)

久しぶりに中国の映画を、と思ったらアメリカが舞台の作品だった。 「父と娘」「母と娘」難しいのはどっちだろう? 全編にわたってしみわたる父の温かい人柄。この人に支えられて成立している作品。 娘イーランの暮らすアパートの向かいは家族向け集合住宅。…

ウォール街(1987年/アメリカ)

2010年に何と続編が作られているようだけれど、私が見たのは1作目。 80年代後半のニューヨーク。野心のある若手証券マン。有名な大物やり手の金融マンと関係を持つことになり、彼は次第に道を外してゆく。 金融の話はちょっと敬遠してたとこがあったんだけど…

ガープの世界 | J・アーヴィング(新潮文庫)

1978年に刊行された、J・アーヴィングの有名小説を読む。 「アルジャーノンに花束を」的な話を想像してたけど、全く違う話でした。 ガープの世界〈上〉 (新潮文庫)作者: ジョンアーヴィング,筒井正明出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1988/10/28メディア: 文…

舞踏会へ向かう三人の農夫 | リチャードパワーズ(みすず書房)

人生初の1ページ二段組み小説。でもフォントは意外に大きい。 …どうして上下巻にできなかったんだろう。でも一冊にまとめたほうが経済的か。 舞踏会へ向かう三人の農夫作者: リチャードパワーズ,Richard Powers,柴田元幸出版社/メーカー: みすず書房発売日: …

ココ・シャネル(2008年/アメリカ)

2時間20分の中に、シャネルの人生をぎゅっとまとめたものだから展開が飛ぶように早い。 話の軸は、シャネルの成功物語よりは彼女の恋愛のほうにおかれている印象。 晩年を演じたシャーリー・マクレーンもかなりいいんだけど(80年代までの彼女しか知らない私…

愛と喝采の日々(1977年/アメリカ)

せっかくの晴れ日なのにどこにも行かなかった! 強烈な睡魔に襲われ午睡。贅沢だ…!疲れてるんだ…! バレエを選んだ女性と、家庭を選んだ女性。20年の時を経て二人が再会する。 バレエをぐーっと見せてくれる作品。バレエ、まともに見たことはないんだけど素…

グレート・ギャッツビー | フランシス・スコットフィッツジェラルド(中央公論新社)

児童書のようなサイズの愛蔵版。 どっしりとした重みと文字の大きさに、言いようのない安心感がある。 本そのものに対するデザインも読書の醍醐味。本を読むしあわせが増幅する。 愛蔵版 グレート・ギャツビー作者: フランシス・スコットフィッツジェラルド,…

チャイナ・シンドローム(1979年/アメリカ)

赤毛と水色の目元がすごいインパクトのジェーン・フォンダ。 マイケル・ダグラスは若い! 隠ぺいされた原発事故の真実を世に明るみにしようとするテレビクルー、キャスター、原発所主任。新しい原発を建設しようとしている建設会社は何としても、それを阻止…

アメリカ文化入門(三修社)

少し前に読了。 アメリカ文化入門作者: 杉野 健太郎,稲垣伸一,舘健太郎,立入正之,中田崇,ジョセフラウアー,諏訪部浩一,西山隆行,山口和彦,下楠昌哉,荒川裕子,飯岡詩朗,大野美砂,倉科一希,杉野健太郎出版社/メーカー: 三修社発売日: 2010/07/15メディア: 単行…

リービング・ラスベガス(1995年/アメリカ)

アルコール依存症の男と娼婦のラブストーリー。 有名だけど初見。 はじまりから既にアルコールに飲まれてる男。希望が見えん。 痛々しい。ラスベガスという街がまた儚い。 しんどい時にみると、映画に引っ張り込まれてしまいそうな作品。 気になるのは、娼婦…

プリティ・ブライド(1999年/アメリカ)

観終わった後にすさまじい虚脱感。 久々に味わうこの感覚。 すごいです。世界歴代の駄作トップ10に堂々ランクインするのではないでしょうか。 「逃げる花嫁」の設定がぶっ飛び過ぎて全然共感できない…。 途中からジュリア・ロバーツが死ぬほどめんどくさくな…

ザ・ホークス~ハワード・ヒューズを売った男~(2006年/アメリカ)

「ウソから出た真」という言葉があるけれど、この映画はウソがウソを超えてウソに飲み込まれる物語。 ひとことで言えば大ぼら吹きの話。でも実話。 ハワード・ヒューズ、という人は初めて知った。 ハワードから送られてくる書類までは現実か。それともすでに…

雨に唄えば(1952年/アメリカ)

名作をまた一本観た。 映画がサイレントからトーキーへ変わる時代、役者の求められるものにも変化があったことがこの作品から知れる。 声色。演技力。顔だけではダメな時代が始まった瞬間。 「雨に唄えば」に限った話じゃないけれど、この時代の作品は映画の…

トランスアメリカ(2004年/アメリカ)

NYからLAへ、アメリカならではのロードムービー。 しぶしぶ息子をNYへ迎えに行くくだりは何か強引なんだけど、そっから先が面白い。 LAへ帰る旅ではなく、気づけば互いを知る旅、父は自身の見た目の性からの決別の旅となる。 主演のフェリシティ・ハフマンが…

クラッシュ(2004年/アメリカ)

舞台はLA。LAで暮らす人々の民族・人種差別、憎悪、偏見を描いた群像劇。 多民族国家アメリカが抱える問題点を、音楽に乗せて少々ロマンチックに描いた感じ。 9.11後、の影響も少なからずあるのかな。 エピソードはそれぞれきれいにまとまって、連なりも破綻…

綴り字のシーズン(2005年/アメリカ)

ほんわかファミリー映画かと思ってたら、まさかの家族崩壊が待っていたとは。 スペル・コンテストなるものを初めて知る。 日本で言うと何だろう?形態はだいぶ違うけど、漢検?? ストーリーは単純なんだけど、ところどころわかりづらい。 ジュリエット・ビ…

ネットワーク(1976年/アメリカ)

テレビの視聴率に振り回される、テレビマン達の悲劇。もしくはブラックジョーク。 テレビ、というよりテレビを囲む人たちが化け物。 狂気と紙一重なのだけれど、すごく面白い。 自分は女だからか、紅一点のダイアナばっかり追いかけちゃった。 ダイアナは始…

背徳の囁き(1990年/アメリカ)

警官 対 警官。種別としてはサスペンス。 ぐんぐん展開に引き込まれる。面白い。 リチャード・ギアはやっぱり悪役が良い。 背徳の囁き [DVD]出版社/メーカー: パラマウント ジャパン発売日: 2005/03/25メディア: DVD クリック: 5回この商品を含むブログ (9件…

コットンクラブ(1984年/アメリカ)

舞台は1920年代後半より1930年代前半、ニューヨークのハーレム。 主人公はギャングたちの抗争に巻き込まれ、ギャングの女ヴェラと恋して、気が付けばハリウッドの新星になる。 同時進行で、黒人タップダンサーがスターへと昇り詰める過程も描く。 コットン・…

卒業(1967年/アメリカ)

名作、名作と言われて未見でした。 カメラワークが素晴らしく一つ一つのカットを追っかけてるだけで楽しい。 影が濃くて画面から映画ならではの湿度がにじみ出てる。 映画の匂い、映画の空気が漂う。画面を見てるだけで嬉しい。 が、しかし脚本がいただけな…

ミスター・グッドバーを探して(1977年/アメリカ)

ダイアン・キートン、聞いたことある名前だと思ったらウディ・アレンのパートナーか。 リチャード・ギアは、意外とはまり役と思った。 カトリックの厳格な家庭に育った女性教師テレサの、自立の物語と私はとらえたのだけれど。 自分探し、とは書きたくない。…

戦場にかける橋(1957年/アメリカ)

仕事がひと段落したので、早めに帰宅し映画を。 タイトルそのままに、戦場にかける橋をめぐるお話。 もう50年以上前の映画だけれど、観ていて一番に思うことは映画の中に流れる時間がとても豊かだということ。 映画の中を流れるスピードは最近のものとあまり…