コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

イラク戦争従軍記 | 野嶋剛(朝日新聞社)

9.11から10年。
NHKハイビジョンでは関連ドキュメンタリーが連日放送されていて、見たり見なかったりしたのだけれど、10年の時間が経ったことに少し驚く。

個人的にも9.11に対して思うところがあり、「そういえば」と思って図書館で手に取った本。

イラク戦争従軍記

イラク戦争従軍記

本を読み始めてまず思ったのは、「そういえばイラクってどんな形なんだっけ」。
中東のどこなんだっけ、と今回初めてGoogleMapで調べた。(情けない)

あんなにイラク戦争について論争や報道があったのに、私は日常にかまけて実はあまり気に留めないまま過ごしてきた気がする。
この本の作者、野嶋記者の従軍レポも確かオンタイムで読んでいるはずなんだけど、イラク戦争について覚えていることがない。
戦争、といってもあっという間にバグダッドが陥落したことしか覚えていなくて、実地の戦争がどういうものか、この本が少し教えてくれた。

この本は、見たもの、聞いたものをできるだけ理論でなくて感じたまま(ほぼエッセイのような形態)で書いてあるので、とても読みやすいし理解しやすい。
イラク戦争の一端を肌感覚で知ることができる。