卒業(1967年/アメリカ)
名作、名作と言われて未見でした。
カメラワークが素晴らしく一つ一つのカットを追っかけてるだけで楽しい。
影が濃くて画面から映画ならではの湿度がにじみ出てる。
映画の匂い、映画の空気が漂う。画面を見てるだけで嬉しい。
が、しかし脚本がいただけないのか何なのか。
名作たる所以が私にはわからなかった。
登場人物たちの感情と場面がすっ飛ぶように変わる。
え?え?と思う間に、彼らはついさっきまでの感情とは全く別の感情で行動するのだからついて行けない。
思い詰めて主役が壁に頭突きする場面は、もうコメディかと思った。(笑いをねらってた部分もあったみたいだけど)
花嫁を連れ去るシーンは、この映画のパロディをあらゆるところで観すぎたせいなのか、感慨も持てず…。
映画序盤のあか抜けない、かつオドオドした青年をダスティン・ホフマンが見事に演じてる。
アン・バンクロフトも妖しく美しかった。
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卒業
1967年/アメリカ
原題:The Graduate
監督:バック・ヘンリー 出演:ダスティン・ホフマン、アン・バンクロフト