コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

シルビアのいる街で(2007年/スペイン・フランス)

ストラスブールの街を、男が女を探して歩く。

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白い夏の光が差す街の中を、赤のアクセントが効いている。
先を歩く女の服は赤、後をつける男のかばんも赤(このかばんが超かわいい)。
おじさんの引くキャリーバックや、女性の口紅、少年の持つ花の色。あちこちに赤色が差しこまれてる。

ストラスブールの街を映そう、という監督の気概は感じない。
でも、それとなく画面に入り込むカテドラル。街には鐘の音が鳴っている。
私が昔訪れたころの記憶はだいぶ薄れちゃったけど、トラムは覚えてる。
すーっと街を滑るように走るトラムを、夜に見ると幻想的だった。

物語を求めるときよりも、映画を感じたいときにおすすめの作品。

シルビアのいる街で [DVD]

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シルビアのいる街で
2007年/スペイン=フランス
原題:Dans La Ville de Sylvia
監督・脚本:ホセ・ルイス・ゲリン
出演:グザヴィエ・ラフィット、ピラール・ロペス・デ・アジェラ