ガープの世界 | J・アーヴィング(新潮文庫)
1978年に刊行された、J・アーヴィングの有名小説を読む。
「アルジャーノンに花束を」的な話を想像してたけど、全く違う話でした。
- 作者: ジョンアーヴィング,筒井正明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10/28
- メディア: 文庫
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- 作者: ジョンアーヴィング,筒井正明
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1988/10/28
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下巻の、「事故」以後が圧倒的に面白かった。
登場人物たちの独特の風変りさ、エピソードが展開する速度の速さ、冒頭から一貫するどこか軽快なコミカルさ、がどうにも自分の波長に合わなくて慣れなかったのだけど、ガープの人となりが「事故」きっかけでやっと理解できた。
この男の魅力が自分に伝わった瞬間、この小説にかぶりつきになった。
ガープが33歳で死に至るまでの膨大な人生のエピソードと、人生に関わった人たちがとても魅力的に描かれる。
時間が飛ぶように過ぎていくから、ガープはてっきり40代で命を落としたのだと思ったら、まだたった33歳。
1978年の33歳は、だいぶ大人だった。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2001/07/06
- メディア: DVD
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1982年作品。
ほぼ小説に忠実に、小説の中の避けて通れないエピソードを引っこ抜いてつなげて映画化した感じ。
小説を読んでる人にはわかるけど、読んでない人には・・・?
ガープの描写は映画のほうがだいぶマトモに見える。
小説のテーマが「生と死」であるとして、映画の場合は「空を飛ぶ」ということがテーマになっている模様。これはこれでいいか。
映画内でも30歳になったガープが自らを「中年」というシーンがあって、やっぱり少し驚く。
私、今年「中年」になる。
いつの時代から、大人になるのが遅くなったんだろう。
ロバータを演じたのは何と「愛と追憶の日々」のジャン・リスゴー!ロバータ役がハマってる!名演!