ブリジット・ジョーンズの日記(2001年/アメリカ・イギリス)
少し昔に巷で話題になった「負け犬の遠吠え」より前に、ロンドンに負け犬がいた。
公開された10年前、かなり宣伝してて名前も知ってたけど、私を素通りしていった作品。
果たして何が面白いのか。どこに共感するのか。正直、設定に全然ぴんと来なかった。
あのころは全くの圏外だったのに、このたび私の圏内に突入しました。
私もめでたくお年頃です。
主役のレニー・ゼルウィガーは「シカゴ」のイメージが強くて、同じ女優さんと知っていたけど驚いた。体格が全然違うし、顔も少し違う。別人。
あっちは小悪魔的な魅力があったけど、こっちはトド。申し訳ないけど。
体型を変えて挑んだレニーはすごい。ホントの女優。日本で誰がそんなことするだろう。
ただ、「シカゴ」よりも表情はこっちの方が好き。無邪気で隙だらけ。
設定のわりに男の人にモテる理由が理解できる。
計算できないから、すべてが素。あらゆるところで醜態をさらし間抜けをする。
ぎりぎりラインの「ブリジット」というキャラクターを据えたこの作品を称えたい。
女の情けなさとか惨めな姿を描き切ったところがすごい。
ブリジットに嫌悪感を抱く人だって、結構いるはずだもん。(男はやだろうな)
しかも、彼女は作品の中で痩せるわけでなく、仕事ができるようになるわけでなく、カッコ悪いままハッピーを手に入れる!
これがすごくなくて、何がすごいんだ。
ありのままの君が好きだ
マークの言葉は、最強の愛だ。
ブリジットを囲む友人たちもいい!
曲者だけど優しい。彼らがブリジットを励まそうとパリ旅行に誘いに来るくだりは、図らずもウルウルした。
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ブリジット・ジョーンズの日記
2001年/アメリカ・イギリス
原題:Bridget Jones's Diary
監督:シャロン・マグアイア
出演:レニー・ゼルウィガー、コリン・ファース、ヒュー・グラント