読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

日陽はしづかに発酵し・・・(1988年/ロシア)

オリガ・モリソヴナの反語法」を読んで、ソ連時代の強制移住をもう少し詳しく知りたいと思っていたら、早稲田松竹でこの作品が上映されるとのことで、早速観に行った。
たぶん「オリガ~」を読んでなかったら行かなかったね。

久しぶりの早稲田松竹シネコンより、観客率が全然高い。たぶん8割がた埋まっているのでは?
さすが名画座

冒頭の10分あまりのシーンにまず圧倒される。
独特の印象的な民族調の音楽(西トルクメニスタンの音楽?)に合わせて、その土地に生きる人たちと大地が映る。
砂埃が舞う、草木が見当たらない乾いた土地。
トルクメニスタンウズベキスタンの南、アフガニスタンの西だね。

黄色い画面と色彩が戻ってくる画面の違いは何の意味があったのか、判別がつかなかった。
ストーリーも繋がりと意味が理解できず。
西トルクメニスタン、というあまり馴染みのない土地の風景がさらに不思議と不穏を加速させて、途中からは映画の流れに逆らわず身をゆだねて観た。
途中退席者も続出。気持ちはわかる。
でも私はこういう映画を家でひとりで観る孤独には耐えられない。結末も絶対気になるから退席する勇気もない。

この作品は感想をとやかく述べるような作品ではないな。
ひとことでいえば、わからない。わからなくて、途方に暮れる。
でも観客が迷子になるような、こういう作品は嫌いじゃない。

主人公マリャーノフの友人サーシャの親族は、クリミアから強制移住させられた一家だった。
その過去をサーシャが語るシーンだけが、唯一この世と繋がっているシーンだったような。

日陽はしづかに発酵し・・・ [DVD]

日陽はしづかに発酵し・・・ [DVD]

日陽はしづかに発酵し・・・
1988年/ロシア
原題:DNI ZATMENIYA
監督:アレクサンドル・ニコラエヴィッチ・ソクーロフ
出演:アレクセイ・アナニシノフ、エスカンデル・ウマーロフ