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コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

風立ちぬ(2013年/日本)

風立ちぬ」を109シネマズMM横浜で見てきた。(MM横浜サイト、フラットデザインになってる!)
客席は7割5分埋まってたかな。

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千と千尋」「ハウルの動く城」「崖の上のポニョ」とここ最近は絵柄がだいぶ変わった印象だったけど、最後の作品にして原点に返ってくれた感じがする。自分は断然こっちの方が好き。

堀越次郎という実在の人間をモデルにした、宮崎駿の最後の監督作品。
零戦を扱う、ということで少しとっつきにくい感じがしてたのだけど、全体として戦争の描写はほとんどなし。
堀越次郎の飛行機にかけた夢のみを純粋に追っかけた物語だった。
直接描かないだけで、戦争の足音や情勢は会話や雰囲気で知れる。
自分は、この方法で正解だと思う。

宮崎作品では、ポニョに続き悪役のいない作品だった。
堀越次郎は飄々とした、どこかぼーっとした不思議な男。
黒川は奇天烈な風貌だけど、部下思いの優しい上司。 ニヒルで現実的な親友の本庄もいい。
菜穂子は…うーん。自分は個人的に嫌いなタイプの女だわ。
観てきたって人の話を聞くと、次郎と菜穂子のロマンスに泣けたって人が多かったんだけど本当??
描写が臭過ぎるし、どうしても菜穂子に感情移入できない…。

次郎がひたすら飛行機の夢を追いかけることが、自分的にはヒットだった。
零戦でたくさんの人間が死んだ彼の苦悩は、映画の後で想像すればいいと思った。

驚いたのは、戦闘機を牛が運んでいること(トラックがあの時代はなかった?)と高原病院の療養生活。
高原病院では、雪の降る中、屋外に設置されたベットの上で寝袋にくるまりながら療養していた。
患者たちのベットが横一列に並んでいる画にもびっくり。
菌を低気温で殺すの?それとも抵抗力をつけるの?
後ろの席にいたじーさんが思わず呟いた「すげーな…」の一言が忘れられない。私もそう思った。

風立ちぬ
2013年/日本
監督:宮崎駿
出演:庵野秀明、滝本美織、西島秀隆、野村萬斎、西村雅彦