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コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

身体の中に鉛を抱えて

久しぶりにある友人からメール。
フランス留学時代のクラスメートをFacebookで10年ぶりに発見した、と教えてくれる。

メールをくれた友人、友人が発見したクラスメート、そして私は、10年前フランスで同じ語学学校に通っていた仲である。
連絡を頻繁に取り合うのが苦手な私は、当時のクラスメートとはすっかり疎遠になり、時々メールをくれるこの友人としか今は繋がっていない。
友人は今も一生懸命かつてのクラスメートと連絡を取り合い、疎遠となった友人をFacebookで探し続けている。
私とは対照的で、そのバイタリティが少し羨ましい。

発見された彼女は、いまモントリオールで暮らしているそう。
友人曰く、「仕事もプライベートもキラキラしてる」とのこと。
その文面を見て、かつて自分が憧れた道に彼女は進んだのではないか、と思った。一瞬、胸がつぶれる思いがした。
私は10年前に夢見た場所にはいない。かつての夢は遠くなり、今は日々の仕事を追いかけるのに精いっぱい。
そもそも、持っていた夢さえも忘れた。
昔の友人の足跡を追いかけるのが嫌なのは、必然的にかつての自分と今の自分を比較してしまうからに他ならない。
自分のいる今の世界に胸を張れれば良いが、私はとてもとても。

29を迎えたはずの友人が、メールの最後に「あんたもキラキラしてる?」と書いてきてブッ殺してやろうかと思った。
ふっと時を超えて昔のことを思い出しそうで辛い。
メールは週末に返すことにした。
モントリオールにいる友は年末に日本に帰ってくるという。「私も会いたい」と返信するつもり。