グッド・バイ | 太宰治(Kindle)
iPadに「kindle」アプリをインストールした。
何も読む予定はなくて、単純な「Kindle」への興味本位で。
でも、インストールした後に読むデータを何も購入していないことに気付いた。あわてて無料本を検索して、太宰治の「グッド・バイ」をダウンロードして読んでみた。
「Kindle」果たしてどうなのかな、と思っていたけれど、意外と好感触。
私の持ってるiPadは、kidle端末と違って画面が白く光るんだけど、それでもあまり目は疲れなかった。長時間の読書に耐えられるかはわからないけど、電車なんかで読むのにはちょうどいいかも。
難点は、やっぱり紙の本のように、厚さを感じられないことかな。自分がどれだけ読んだのか、そしてあとどれだけ残っているのかが、数値として示されても感覚がわからない。こればっかりは、しょうがないか。
あとは、端末が少し重いこと。これはソフトの問題じゃなくて端末による。
もう少し家の中で活用してみよう。
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久しぶりに読んだ、太宰治。
「グッド・バイ」は元々短いのと、とにかく続きが気になって、くいくいと読んでしまった。未完であるのが悔やまれる。
戦後3年しか経っていない東京が舞台。
キヌ子という女がとにかく面白い。この女のしたたかさと程よい雑さ下品さが、田島の潔癖さと相反して、読んでいて心地よい。
家にやって来た田島に対して、キヌ子が味の素をどっさりかけたカラスミを出した場面は絶品。こんな女を最近小説やドラマで見なくなった。
この男と女の続きが読みたかった。
- 作者: 太宰治
- 発売日: 2012/09/27
- メディア: Kindle版
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