コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

ちびまる子ちゃん | さくらももこ(集英社)

何年ぶりか覚えてないくらい、久しぶりに「ちびまる子ちゃん」を読んだ。

小学生の小さな悲喜こもごもよりも、まる子の冷めた目線が新鮮で面白かった。 小学生なのに達観したモノの見方は一体どこで獲得したんだろ。 まる子は欲望に忠実。背伸びはしない、努力が嫌いで、めんどうくさがり。常に等身大のイチ市民。オヤジのような小学生。 でも、だからこそ愛おしいんだな。

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「懐かしいー」とか思いながら無邪気に読んでたけど、「お正月」の回にさらっと「1987年」と書いてあって驚いた。 マンガが連載されてたのって、もう28年も前なのか。てかあと数年で連載開始から30年を迎えるのか。

そういえば最近読んだ、さくらももこの新聞記事には「長男が成人した」と書いてあって、それにもすごく驚いたのだった。 私の中のさくらももこは、いまだに30代なんだけど、実際の彼女は今50代だ。気が付けば自分が30代に突入している。 昔を振り返るのは好きじゃないけど、当時「ちびまる子ちゃん」を何となく読んでた頃を思い出すと、すさまじい時間が流れたのを実感する。

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わたしの読んだ1巻には震災に備えて全校訓練する話や、洪水に街がのまれた話などが載っていて、たまたま読んだ今日(日付が変わったから昨日)に偶然リンクしてたのも、少し思うところがあった。 ちびまる子ちゃんの世界って、すぐ手が届くところにありそうなんだけど、今は少し遠いな。 震災前からずっとここ数年は、色んな媒体に綺麗ごとばっかり並ぶようになった気がする。まる子の物言いが恋しい。