2015-04-17 黄金の夢の歌 | 津島佑子(講談社) 本魂 キルギス 中国 津島佑子って太宰治の娘なのか。読了するまで知らなかった。 マナスの歌に導かれるように、キルギスと中国の内モンゴル自治区を旅したひと夏の記憶。 大陸に刻まれた歴史の重みに圧倒されながらも、自分の胸を強く打ったのは、著者が時折垣間見せる遠い日の思い出とか、旅の同行者それぞれが抱える現在進行形の人生の方だったりする。 非現実を連れてくる旅、というのは嫌がおうにも自分を内省させる。 わたしもその旅にページをめくりながら同行して、現在暮らしているキルギスという大地に思いを馳せた。 黄金の夢の歌 (100周年書き下ろし)作者: 津島佑子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/07メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (6件) を見る