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コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

夏子の冒険 | 三島由紀夫(角川文庫)

初・三島由紀夫

夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)

夏子の冒険 (角川文庫 緑 212-6)

熊を追いかける男と女。彼らを取り巻く家族やら友人やら。
設定自体はシンプルなのに、とにかく面白い。これは多分登場人物のキャラ設定がしっかりしているから。
夏子や毅、夏子の祖母・叔母・母や野口や不二子たちが次にどうするのか先が読めず、のめり込むように読んでしまった。
文章も小気味良く軽快。この時代の書き手たちは、登場人物たちの内面を多く語らず、彼らを俯瞰してツンと突き放して書いてる感じがあって、読み手と小説との距離感を絶妙に取ってくれて、すごく心地いい。

本当の三島由紀夫を体感したいなら、他の小説を読むべきなんだろうけど、これはこれで抜群に面白かったっていう記録。