コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

風と共に去りぬ | マーガレット・ミッチェル(新潮文庫)

昨年の年末から今年のお正月過ぎにかけて、一気に読み終えた「風と共に去りぬ」。

風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)

風と共に去りぬ (1) (新潮文庫)

映画にも圧倒されたけど、原作はさらに濃厚で、特に南北戦争の凄惨な戦場、銃後の世界の貧困・飢えが私を圧倒した。この作品は一級の反戦小説だと思う。

スカーレットはなぜあんなに魅力的なのか。大胆かつタフな女で、短絡さと利口さが紙一重なキャラクター。戦争中・戦後の試練を次々と身一つで乗り越えて、土地と家族を守った、その凡人離れしたパワーに憧れる。誤解を恐れずに言えば、優しさや誠実さと無縁な彼女が眩しすぎる。腹黒さも事の真理も、馬鹿正直に口にする明け透けさに嫉妬する。
そして、そんなスカーレットに思いを寄せるレット・バトラー。すべての先が見通せて、どんな修羅場も何なく超えてきたようなこの男も、結局最後までスカーレットを手に入れることはできないのだから、見てるこっちが苦しくなる。

色々書きたいことはあるけど、まとまらない。映画を見返したいけど、今手元にデータがない。
見返せるのは秋かな。

風と共に去りぬ [Blu-ray]

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今回は大久保訳で読んだけど、鴻巣版、荒版も気になる。別版にトライしてみたい。

風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)

風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)