コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

それでも夜は明ける

アカデミー賞を受賞した2013年から、ずっと積読ならぬ積観してた作品。
NHKでたまたま放送があったので、HDDに録画してそれを見た。
いまやAmazonPrimeやNetflixでも見られるんだけど、動機づけになるきっかけみたいなものがないと、なかなか見ない。


結果として見てよかったと思うのだけど、後味はあまり良くない。
風と共に去りぬ」に登場する黒人奴隷なんて、ファンタジーだったんだろう、きっと。
彼らの残酷な現実がこれでもかと突きつけられる。
人間であるのに人間扱いされない彼らの境遇を見ていると、奴隷を扱う側だった白人たちにむしろ関心が行く。彼らに与える痛みを想像したことはなかったのか。
彼らの負った背中の傷跡は見るに堪えない。馬や牛にだって、あれほどの傷を負わせることはなかったろうに。

カンバーバッチやブラピが出ているのが救い。スター俳優が顔を見せると、フィクションだと気が付いてホッとする(実話だけど)。

二度見ることはないと思うし、後味もとても苦しいのだけれど、見る価値がある。アメリカの歴史の確かな一部を伝えてくれる作品だと思うから。