コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

フランス

ギャルソン!

(私の描くグッとムービー)玉村豊男さん「ギャルソン!」| 朝日新聞(2015年12月4日) まさかこの連載で「ギャルソン!」を取り上げる人がいるとは思わなかった。 でも久しぶりにこの作品名を聞いて、懐かしくなってまた見たくなった。 小粒だけどすごく気…

屋根裏部屋のマリアたち(2010年/フランス)

主役ジャンを演じたファブリス・ルキーニは、「PARIS」や「しあわせの雨傘」でもおなじみ。 マリアはナタリア・ベルベケ。私は初めて見た女優。美人! 他にスペイン人家政婦仲間で、アルモドバル作品常連のカルメン・マウラやロラ・ドゥエニャスも顔を見せる…

フランス、幸せのメソッド(2011年/フランス)

原題は「Ma part du gâteau(お菓子の分け前)」で、ズバリ「幸福の分け前」というタイトルだと思うんだけど、邦題が映画とかけ離れて意味わからなくなってる。 「猫が行方不明」「家族の気分」「スパニッシュ・アパートメント」「PARIS」などを撮ったセドリ…

サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 | 国末憲人(新潮選書)

ニコラ・サルコジ、といえば今はカーラ・ブルーニの旦那。前職は第5共和政第6代フランス大統領。 ドイツのメルケル首相と二人でギリシア危機に立ち向かう姿を「メルコジ」と世界ではやされたのも今は昔。昨年の大統領選で現職のオランドに負けた。 この男…

女はみんな生きている(2001年/フランス)

原題の「CHAOS(混沌)」に対して、この邦題はよくつけた!と言いたい。 どこにでもいそうな主婦エレーヌが、仕事も家庭も放り出して、襲われた女性・ノエミの世話に躍起になる姿は尋常じゃない。 ノエミを執拗に追い回す男たちから守ろうと必死になっている…

モンドヴィーノ(2004年/フランス・アメリカ)

「モンドヴィーノ」を観ると、無性にワインが飲みたくなる。 ワインに求めるものは何のか、消費者としての立ち位置も問いただされた感じ。 グローバリゼーションの波がワイン業界を覆い、歴史あるフランスワインもイタリアワインも気が付けば、大手資本の傘…

はっきりしない天気

フランス大統領選、勝者はオランド氏。サルコジの退場が決まった。 ユーロは一時103円台に。 サルコジ・・・。 サルコジの顔がどうしても好きになれなかったのに最近は見慣れてしまって、あの顔が国際舞台から消えるのかと思うと一抹の淋しさがあったりする…

灰色の魂 | フィリップ・クローデル(みすず書房)

殺人犯は誰なのか。そもそも語り手は誰なのか。 およそ100年前のフランスの小さな町で起きた殺人事件の謎。 灰色の魂作者: フィリップ・クローデル,高橋啓出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2004/10/22メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 7回この商品を…

Eテレ「木村伊兵衛 天然色でパリを撮る」

これから出かけるからメモ程度。 Eテレ「日曜美術館」本日放送分は「木村伊兵衛 天然色でパリを撮る」。 私は木村伊兵衛をそんなに詳しくは知らないのだけれど(写真展は一度だけ行ったことがある)、映し出される彼の撮影した50年代のパリに引き込まれてし…

昼が夜に負うもの | ヤスミナ・カドラ (ハヤカワepiブック・プラネット)

「テロル」を読んで以来、すっかりヤスミナ・カドラが好きになってしまって手に取った。 そして、さらに好きになってしまった。でも邦訳されている作品が、あと残り1作しかないなんて! 昼が夜に負うもの (ハヤカワepiブック・プラネット)作者: ヤスミナカド…

しあわせの雨傘(2010年/フランス)

舞台は1977年。 社長夫人でセレブ主婦だったはずのスザンヌが、気が付けば社長代理となり傾いた工場を立て直してゆく。 家族、旦那の愛人、元恋人を味方につけて、しなやかに事を進めていく手腕が鮮やか。 ごろごろと転がるような茶番劇の果てに到達するスザ…

ある秘密 | フィリップグランベール(新潮クレスト・ブックス)

1950年代、パリ。 主人公の少年の家族には秘密がある。 苗字を変えた、というくだりから少年の家族が元は異邦人であることに気付く。 時代と記憶が紡ぐのは、ヴィシー政権下のパリで何が起きたかということ。 簡潔だけど濃密な文章が、静かに緊張感をあおる…

フランス・ドキュメンタリー

「ドキュメンタリー・フォーカス02」が今週末より始まる。 現代のフランスドキュメンタリー映画を展望できる、5作品が上映されるみたい。 上映場所は横浜のミニシアター!「シネマ・ジャック&ベティ」! 私がどうしても観たいのは、「ふたりのヌーヴェルヴ…

フランス史10講 |

高校時代の世界史は遠くになりにけり。 フランスの歴史について、実はあまり知らない。 大学時代、フランスの歴史本を手にとっては挫折していた時代を経て、今少しずつ読みなおそうとしているところ。 フランス史10講 (岩波新書)作者: 柴田三千雄出版社/メー…