コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

クレイマー、クレイマー (1979年/アメリカ)

主演ダスティン・ホフマン。奥さんはメリル・ストリープ
メリル・ストリープが若くて、声も高くてかわいらしくて…!

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家庭を顧みない旦那に愛想をつかした妻が、子供を置いて家を出る。
そして一年半後、子どもの親権をめぐる裁判が始まる。
女性としての自立や、仕事と家庭、育児のバランス、離婚、シングル子育てと色々なテーマが横たわる作品。

まず、メリル・ストリープ演じる妻のこと。
専業主婦だった彼女が妻や母以外の自分を求めて家を出る。
未だに日本の映画やドラマにもあふれているこのテーマに、正直私は少しうんざりなんだけど、70年代のアメリカ映画ではすでにこのテーマが脚本の中に出てきている。
アメリカにもそんな時代があったことに、少し驚いている。

そして、ダスティン・ホフマン演じる夫のこと。
仕事漬けだった男が、妻に出て行かれた後早々と慣れない育児に精を出す。
上司の「親戚にあずけたら」の助言も聞き入れない。
彼は映画の序盤の段階で、仕事と育児の選択において仕事を大事に考えながらも、育児を捨てる選択をしない。
面白いと思った。
子供への愛情はずっと前からきちんと彼の中にもあったということ、と私は理解した。

夫婦ふたり、選択を迫られるが、さてどうするか。
夫婦の共通の知人である、やはりシングルマザーの女性も登場するが、彼女の選択もまた興味深い。

最後の場面エレベータホール、別れた妻に対する夫の「素敵だよ」の一言が泣けた。
画像はそんな最後の場面から。

クレイマー、クレイマー
1979年。アメリカ。
原題:Kramer vs. Kramer
監督:ロバート・ベントン
出演:ダスティン・ホフマンメリル・ストリープ