コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

イラク戦争の深淵 | 国末憲人 (草思社)

この間読んだ従軍記がアメリカ軍からの視点を持ったルポだったとしたら、こちらはフランスに軸足を置いたイラク戦争への考察レポート。 個人的な見方になるが、こちらのほうが圧倒的に面白かった。

イラク戦争の深淵―権力が崩壊するとき、2002~2004年

イラク戦争の深淵―権力が崩壊するとき、2002~2004年

イラク戦争に突入する目前のイラク人たちの市井の生活や、政府、役人たちの様子が描かれていること。
イラク戦争後の混乱もまた描かれていること。
イラク戦争に突入するまでの、特に欧州の足並みが丁寧に追われていること。

時間はだいぶたってしまったが、この本であの時の様子を追体験することができる。
そして、「どうして」「なぜイラクが」という問いを投げかけてくる。