異人たちとの夏(1988年/日本)
7月に録画していた作品。1988年作品。
いやに舞台じみたセリフ回しが気になる脚本。
それをさらりと演じ(ているように見え)る永島敏行や秋吉久美子、名取裕子と比べると、セリフの勢いに忠実に演じている風間杜夫が浮いている。
80年代の風景がところどころに散りばめられているけれど、私にとっては物心ついたかついていないかの時代だから記憶がない。昭和30年代の両親の家と、外の街の風景との対比が私にはわからなかった。
ビールがまだ自販機で売っていた時代。ぶかぶかのジャケットとぶかぶかのパンツ。浅草ビューホテル。
両親との場面はすごくいいのに、映画の空気を気持ちよく感じる瞬間なのに、幽霊たちとの交流で次第に生気を失っていく風間杜夫が、しまいには特殊メイクでフランケンシュタインなみになるあたり、映画の方向性が見えなくてクラクラした。
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