光と音失った女子大生の記録
以前TBSのドキュメンタリーを見てから気になっていた、聴覚と視覚を失った女性の近況が朝日新聞に載っていた。
本を出したようだ。
- 作者: 荒美有紀
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本
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明治学院大学でフランス語を学んでいた荒さんは、体中の神経に腫瘍(しゅよう)ができる病気で光と音を奪われた。病院で約1年間を過ごした後、復学。指点字などによる通訳や介助が必要になったが、大学の仲間がノート筆記や通学を手伝い、去年卒業した。
初めは突然の障害を受け入れられず、病院で泣いてばかりいた。当時のことはつらい記憶だが、自身のカルテ開示を求め、看護師や医師らの記録も参考に本を書いた。「自分の弱い部分を見つめることは、前へ進むためにも必要でした」。執筆には点字で表示される情報端末を使った。
荒さんはいま恋をしている。盲ろうになった後、大学で知り合った2歳年下。デートの時は彼が車いすを押し、荒さんの手のひらに指で言葉を書く。顔も声もわからないが、優しさは伝わる。「なぜ私と一緒にいたいの」と尋ねたら、「好きになるのに理由なんかいらない」と彼は答えた。そんな日常もつづる。
光と音失った女子大生の記録 荒さん出版、恋もつづる:朝日新聞デジタル
彼女を知ったのは、もう2年も前。
これからも折に触れて、彼女の近況に出会えたらいいなと思う。
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