まさか今更の「高慢と偏見」
何となく魔が刺して、ジェイン・オースティンの「高慢と偏見(上)」を昨日Aamazonで電子書籍で買ったのだった。
- 作者: ジェイン・オースティン
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/08/02
- メディア: Kindle版
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ジェイン・オースティンは「ジェイン・オースティンの読書会」って映画を観てから一度は読みたいと思っていたものの、ずっと延ばし延ばしにしてきて、今この時間のある時じゃないと読まないかなーと思ったから手を伸ばしてみた。
そもそも余り昔の小説が好きじゃないのと(特にこれは古典!)、「高慢と偏見」っていうタイトルからして相当敬遠してたのは事実なんだけど、これが読み始めてみたらページをめくる手(画面をスライドする指)が止まらない。
小さな人間関係の中で、強烈な個性を放つ登場人物たちが続々出てくるし、大事件が起こるわけではないのに、トランプがめくられるように次々と思いがけない方向に展開されていくストーリーにぐいぐい引き込まれる。行きつく結末は大体わかっているというのに……。
何なんだ、これは。本当に200年前に書かれた作品なのか疑ってしまうくらい、人間の機微って時を経ても変わらないんだなと思い知らされる。
主人公のエリザベスがいい。賢い子だから、話しぶりや態度などから、すぐにその人の人となりを見破ってしまう。その残酷なほどに辛辣な視線。そして、割と素直に思ったことをするっと口に出してしまう率直さと空気を読んで胸にグッと本音を押さえるいじらしさの両方を併せ持つ器用さ。この本を読んでエリザベスを嫌いって人いないと思う。それぐらい魅力的。
あっと気になるところで上巻が終わってしまったので、今日早速下巻をぽちっとした。
早く読みたい。