(500)日のサマー(2009年/アメリカ)
チラシやポスターを見てた時はてっきり大学生の恋話だと思ってた。
まさか社会人の恋バナだとは。
キャラも話もそのまま日本に置き換えてもいいくらい。
何となくドリーミーな男の子と超現実主義で打算も働いてる女の子のやり取りに、ぎゅんぎゅんリアルを感じて、胸を突かれた。
「恋」未満のこのモヤモヤした関係を、映画で描き上げた制作陣に拍手!
現代はドラマティックな恋愛未満が蔓延してて、みんなそこでつまずき悩んでいるのよ。
サマーは一見タカビーにも見えるけど、トムを選ばなかった(選べなかった)気持ちは、すごく理解できる。
あなたは運命じゃなかった。
残酷な一言だけど、これにつきる。トムにはどうしても、トキメカナカッタんだよね。
トムと触れ合うことでずっと試して考えてたんだけど、違った。
それをトムとデートで「卒業」を観て気づいちゃう。
トムがサマーに運命を教え、トムはサマーに現実を教えられる皮肉。
すごいな。500日かけてトムがサマーに失恋する物語なんて、本当に驚いちゃうよ。
この作品、CMクリエイターが作るみたいな映画だなって思ったら、PVを制作している方が撮られたそうで。必見。
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(500)日のサマー
2009年/アメリカ
原題:(500) Days of Summer
監督:マーク・ウェブ
出演:ジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル