コーヒー3杯

紙の日記が苦手だから。

『英語独習法』を読んだよ

英語につまずいていた自分の気持ちを鎮めることができた。私は私の目標を持ち、私のペースで頑張ればよいと思えた。
気になった個所、印象深い個所を抜粋するよ。

■思い込みを飛び越えることは難しい

教えるが場がどんなにわかりやすく教える内容を提示しても、それが学習者の期待と一致しないもので、学習者が別の情報を期待していれば、教えられた情報に気づかずに受け流してしまう可能性が高い

ひとは見たいものを見て、知りたいものを知ろうとする。

■英語特有の構文スキーマ

様態動詞 + 前置詞

英語は動作の様態の情報を主動詞で表し、移動の方向は動詞以外で表現する

このスキーマが理解できていないから、様態動詞が使われているのを聴いたり読んだりしても、様態を除いた「歩く」「話す」レベルの意味しか学習者に残らない。「swagger」という動詞を読んでも、頭の中では「walk」と理解してしまう、と。

スキーマを獲得するためには

比較し、意識的に違うところを見つけ出す


スキーマ探索のポイント

  1. その単語が使われる構文

  2. その単語と共起する単語

  3. その単語の頻度

  4. その単語の使われる文脈

  5. その単語の多岐の構造

  6. その単語の属する概念の意味ネットワークの知識


■学習の優先順位

プロフェッショナルなレベルに堪えうる英語の表現力を身に着けるためには、一にも二にも語彙である。


■気長に続ける

あまり生真面目に、毎日・毎週必ず英語の勉強をしなければ、と思い詰めることは良くない。大人は忙しい。


■外国語を学ぶ意味

英語(あるいはそれ以外の外国語)を学ぶことで、自分が慣れ親しんできた、当たり前だと思っていた世界のとらえかた、切り分け方のユニークさにも気づくことができる。

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)

英語独習法 (岩波新書 新赤版 1860)